マルドゥック・スクランブル/冲方丁

友人がブログで絶賛してたので読んでみた。
クソ野郎に命を狙われて瀕死の重傷を負った後、再生手術とともに超人的な能力『電子撹拌(スナーク)』を得た主人公が事件の真相を暴くために戦う近未来SF


1巻の能力バトルのシーンの迫力が圧巻だったから、2、3巻ももの凄いバトル展開を期待していたら、半分以上カジノでポーカー、ルーレット、ブラックジャックをやってた。何だこりゃ、と思ったけど、カジノの駆け引きの書き方が上手くて一気に読めてしまうのが凄い。カイジ並みの…緊張感……!ざわ…ざわ…
バトルやギャンブルが中心ながらも、主人公の心の成長や再生がテーマっていうのも作者のこだわりを感じます。


能力バトル大好きなおじさんとしては、もっと『スクランブル-09』の超人がいっぱい登場してほしかったものの、充分に楽しめた作品。