むかし僕が死んだ家/東野圭吾

むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)

むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)

会社の人から借りた。佳作。


メインストーリーの登場人物はたったの二人で、舞台もほとんど変わらないという意欲作。
圧倒的なストーリーテリングで途中まで凄く面白いのに結末はイマイチという、良くも悪くも東野圭吾的な作品。


もう一捻りあれば名作と呼べるような内容なだけあって、とても勿体無いです。
「私」と沙也加が似てるって言うくだり(ネタバレにつき反転)は絶対に何かの伏線になっているかと思ったら普通にスルーされたし。ミスリードなのかどうかよく分からん。


ともあれ、結末が気になって最後まで一気読みできる内容ではあります。
読み終わってからもう一度タイトルの意味を考えるとなかなか深くて良い感じ。


ちなみに、解説にはモロに本編ラスト6行が引用されてるので、先にあとがきや解説読む派の人は要注意です。