葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)作者: 歌野晶午出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/05/10メディア: 文庫購入: 40人 クリック: 204回この商品を含むブログ (369件) を見る

数年前の「このミス」1位本が文庫化。なかなか良さげなタイトルセンスと受賞時の評判を見てずっと楽しみにしていた作品。


確かに、評判通り凄い作品。とりあえず、これ以上は何も前情報を仕入れずにとりあえず読んでみてほしい作品。
これまでの僕の感想リストを見れば僕のミステリの趣味はお分かりになるかと思うのだけど、そのラインナップに共感できる人なら間違いなく損はしません。(ちょっと文章が素人臭いので、気になる人は結構辛いかもしれないけど。)


ってこれでは感想でも何でもないのですが、多くを語れない小説であることは確かなのだから仕方ない。
それでももう少し前情報が欲しい人は以下を読んでみてください。


間違って以下のネタバレが目に入らないように、ちょっと改行を多めに入れておきます

























後半のタネ明かしのパートは電車の中で読んでいたのだけど、あまりの衝撃の展開に吹き出しました。
「ちょwwwwwこれは酷いwww」って思うミステリを読んだのは久しぶりなのだけど、それこそがこの作品に対する最高の賛辞なのだと勝手に考えてみたりします。


実は途中でおおよそのオチは読めてしまったのだけど、ある程度オチが分かっていて読んでもその仕掛けの徹底ぶりには驚かされて、その開き直りっぷりには拍手を送りたい。


歌野昌午は初めて読んだのだけど、これはなかなか良い作家。