博士の愛した数式 [DVD]出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発売日: 2006/07/07メディア: DVD購入: 3人 クリック: 74回この商品を含むブログ (309件) を見る

TV放映版。小説が原作の映像化作品って、これまで観たことあるものだと大体ハズレばっかりだったのだけど、これはなかなか良かったです。


派手なアクションシーンがあるわけでもなく、主人公の複雑な心理描写があるわけでもないので、比較的映像化しやすいというのもあるのかもしれないけど、物語全体の雰囲気とかは割と原作に忠実に描かれていて上手いと思ったし、キャストはなかなかイメージに合っていた(というか、あまり登場人物にカッチリとしたイメージのある作品ではないのだけど)。ただ、博士だけは違和感が。別に寺尾聰が下手とかではなくて、そもそも研究者っぽくなくて、普通の格好良いジイチャンになってしまっているのが残念でした。


エンディングは原作とちょっと違っていて、賛否両論ありそう。
原作のように淋しい終わり方ではないのだけど、物語の根幹にあるテーマを放り投げてうやむやにしてしまった感のあるエンディング。確かに爽やかに終わるのだけど、ちょっとどうなんだろう?


あと、これも原作にない要素なのだけど、大人になって数学の先生になったルート君は、真面目に授業に取り組まなすぎる。思い出話だけで授業終わりって、ちょっと笑えた。