悪意 (講談社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/01/17メディア: 文庫購入: 20人 クリック: 265回この商品を含むブログ (253件) を見る

東野圭吾関連のコミュニティを探すと、この作品を『秘密』と並べて面白かったと語る人が多いので、期待して購入。
確かにとても面白いのだけど、『秘密』と並ぶ超名作かと言うと、ちょっと疑問。


…とは言え、僕は「何が面白かったか」という前情報を得てから読んでしまったので、期待を上回る結果を得られなかっただけで、何も知らずに読んでいたら絶対もっと面白かった。
できれば、僕の駄文を見てこの本を読むことを決意する人は、裏表紙の煽りも巻末の開設も読まず何も仕入れずに読んでみていただきたい。東野圭吾作品が好きであれば、損はしません。
でもこの作品もラストが弱かった。中盤の物凄い盛り上がりと比べると、何でこんな適当なエンディング…とちょっと空しい気持ちになってしまう。まあこの作品については、これ以上のエンディングもあまり望めないとは思うのだけど、「東野圭吾はどの作品も尻切れ」と思っている人にはオススメできないかも。