ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア-(通常版)出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2006/06/22メディア: Video Game クリック: 27回この商品を含むブログ (87件) を見る

前作が非常に良ゲーだった『ヴァルキリープロファイル』の続編なのだから、否が応にも期待が高まるってものですよ。
と思いながらも、『ペルソナ3』をやっていたりで買うタイミングを逃していたので、ちょっと時期外れながらも会社の人から借りてプレイ。
……何と言うか、最近流行の「壮大なストーリー」で「豪華美麗なグラフィック」で「やり込み要素たっぷりのシステム」を頑張って掛け合わせようとした努力の痕跡はある。あるのだけど、全体としてまとまりのある名作かと問われると、ちょっと疑問。


確かにストーリーは、北欧神話をベースにした、人間と神々の戦いを描いているのだけど、主神であるはずのオーディンがとてもヘタレだったり、ラスボスが変態だったりとで、微妙な気持ちでエンディングを迎えることになります。あと、途中からアリーシャとルーファスのメロドラマみたいになってしまったのが本当に残念。ムービーを見ながら、隣で見ていた嫁さんと一緒に「なんだこりゃwww」って笑っていました。


グラフィックについては、確かに美麗。超凄い。
でも、これが完全3Dだったら完璧だったのに、何故かキャラクターの動きは2D。えぇっ!このご時世に2Dて!*1
必殺技とかもFFばりにゴージャスなのだけど、天を貫く大爆発とか、やり過ぎ感が漂っていてなんだか笑えてしまう。だってフリーザ様が指一本で惑星ベジータを滅ぼしたときとかも、なんだかアホらしすぎて笑えたでしょ。


システムについても複雑。その上チュートリアル的な要素は殆どないので、かなり手探りで装備のカスタマイズをしなければいけない。これはRPG初心者はできんよ。…と思ったのだけど、このゲームの対象はそういう人ではなくて、前作をプレイしているある程度マニアなゲーマーなので、これはこれで良いのかもしれない。このシステムが功を奏して、後半のやり込み要素は確かに半端じゃないし。あと、ゲームバランスもあまり初心者向けではないし。


と、ここまで散々けなしながらも、ちゃんと最後までプレイできる程度にはシステムは面白い(やっぱりストーリーはイマイチだけど)し、強力な武器を手に入れてからの戦闘は本当に爽快なので、結構楽しめます。
特に、クリア後、隠しダンジョンに入ってからの強力な武器で敵をBreak Modeでバキバキ壊しまくるのはかなりのストレス解消に。
やり込まなければ30時間程度でクリアできて最近のRPGにしてはお手軽感もあるので、好き嫌いは分かれるものの、中古で安ければお買い得かも。

*1:正確には、奥行きのある2.5Dくらい。