世界の中心で、愛をさけぶ/片山恭一

世界の中心で、愛をさけぶ 小学館文庫

世界の中心で、愛をさけぶ 小学館文庫

セカチューセカチュー
世間ではとても話題になっていたので、以前から読んでみたいとは思っていたのだけど、話題先行でハズレを引いたときの事を考えて文庫落ちするのを待っていました。


で、感想なのだけど。
何と言うか、若い。
主人公の一人称視点で物語が語られるのだけど、考え方が青臭くてあまり共感できなかった。
扱っているテーマが「大切な人の死」なので、勿論それなりに泣ける*1のだけど、それ以上に心に響くものがありませんでした。
はてさて、夏に読んだ舞城王太郎の『好き好き大好き超愛してる』とどっちが良かったかというと、個人的には舞城の方を支持してしまうなぁ。


あと、文句を言うのであれば、全然世界の中心で愛を叫んでいないこと。
多分この本が売れたのは、タイトルのインパクトが大きく貢献しているのだけど、全然内容を表していないタイトルでガッカリ。
これなら韓国映画版のタイトルの方が、ストレートで良いです。ダサいけど。


と、小説はこんな感じでイマイチな感想なので、映画版の物語性にはあまり期待していないのだけど、長澤まさみがカワイイのでちょっと観てみたい。

*1:とか書くと、また涙腺のスレッショルドが低いとかツッコミされるんだろうなぁ