永遠の出口/森絵都
- 作者: 森絵都
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/02/17
- メディア: 文庫
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主人公の小学校4年生〜高校3年生までの体験や、それに対する思いなんかを1話ずつ、全9話に収めた連作短編小説。
これは凄く良かった!早くも今年最高の小説になるのではないかと思うくらい。
描かれているのは何気ない日常の1シーンだったりすることが多いのだけど、それを「ちびまる子ちゃん」的に面白おかしく、と言っても単に「面白い」だけでなく、しっかり主人公がその1シーンを通じて成長する過程が書かれていて、各話の読後感が素晴らしい*1。
残念ながら主人公は女の子なので、「私も若い頃はこういうことを思った!」とか、そういう共調はなかったのだけど、それでも心温まるエピソードが沢山あって、なかなか楽しむことができました。
あと、僕が苦手とする、女性作家特有のドロドロとした生々しさ*2は殆どなかったので、それがまた良かった。