へんないきもの/早川いくを

へんないきもの

へんないきもの

小説ではないのですが。
最近、余所のサイト様で発見して、ずっと気になっていた本。
バジリコというあまり耳にしない出版社だったので、見つけたら即買おうと思っていたのだけど、妙に人気があるらしくて、最近どこの本屋に行っても平積みになっているのを見かけます。


こう言うと大抵の人に意外がられるのですが、僕は割と「変な生き物」好きで、「どうぶつ奇想天外」とかで、ちょっと変わった生き物の生態とかをやっていると食い入るように見てしまうような人なので、こういう本はすごく嬉しい。


内容も、正にへんちくりんな生き物ばかり紹介されていて、かなり楽しめました。
オスとメスで大きさが20万倍違う軟体動物とか、3時間ダイエットすると餓死するネズミとか、有名どころだとプラナリアなんかもありました。
図鑑的に解説するのではなくて、普段ちょっとした雑学を披露するような感じで「○○って生き物はこういう生態を持っているんだよ。馬鹿だよな!」という書かれ方をしているのが、堅苦しくなくて素晴らしいのです。単純に「馬鹿だよな!」と笑い飛ばすだけではなくて、もっとシニカルな書きかたをしていたり、人間社会に喩えて書いていたり、毒の効き方も絶妙で面白い。


ページ数と比較すると割高な気もしますが、こういうのが好きな人にはお勧めの一冊。