キノの旅VIII -the Beautiful World-/時雨沢恵一

久々らしい新刊。僕はこのシリーズを買い始めたのが今年に入ってからで、しかもかなりゆっくりのペースで7巻まで読んでいたので、待望するまでもなく発売したのでした。


それでも、7巻のエピローグは、短編集によくある「なんとなく最終回っぽい雰囲気の話」だったので、もう続きは出ないのではないかと少し心配していたのですが、続刊されるようで安心。
と思ったら、今回もなんか最終回ではないけど、少し「区切りの話」っぽいエピローグでした。またフェイクだといいなぁ。


このシリーズは1話1話がとても短くて、電車の片道でほぼ確実に1話読み終わることができるので、仕事中に「オチが気になる!」ということにならないのが、気楽で良いです。


カラーページの話「悪いことはできない国」は、時雨沢先生が自分の欲望を満たすために書いたとしか思えない話だと思うのです。つまり、あのイラストを見たかっただけなのではないかと。
一部のメガネっ子萌えな性癖のある方々は、イラストに悶え、自分が件の国の住民になることを妄想して悶えることができる、一粒で2度美味しい話なのだと思いました。


あと、相変わらずあとがきが狂っていて笑えました。
もうそろそろネタ切れなのではないかと思っていたのですが、まさかこうくるとは。