ブレイズメス1990/海堂尊

ブレイズメス1990 (講談社文庫)

ブレイズメス1990 (講談社文庫)

個人的にお気に入りの『ブラックペアン1988』の続編が文庫落ち
桜宮サーガでも屈指のアツさの世良先生は今回少しだけおとなしくて、天才心臓外科の天城雪彦が大活躍する話。
相変わらず世良先生はいろいろな人に振り回されていて可哀想だなぁ…。


天城先生はいろいろブッ飛んでるキャラクターだから読んでいて爽快で、特に国際学会でマッディ・ボブを叩きのめす(ネタバレにつき反転)シーンは愉快でした。今後の展開が楽しみと思いきや、シリーズの現代の話にはスリジエ・ハートセンターが登場しないということは、きっと悲しい結末になってしまうのだろうなぁ。そこまで語られないまま終わってしまったけど、今後ちゃんと書かれることがあるのだろうか。