弥勒の掌 (文春文庫)作者: 我孫子武丸出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/03/07メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 181回この商品を含むブログ (70件) を見る

久々に我孫子武丸。オビのアオリが気になったので購入。
まあ、オビは大袈裟に書かれるから話半分…と思ったら、しっかり驚愕した。


まあ、ミステリにしては300ページ弱と短めなので、トリックの一部は「消去法でこれしか残らないよなー」といった内容ではあったのだけど、そこからラストの展開までが「ちょwwおいおいwwww」な内容なので笑えた。『かまいたちの夜』の正規ルート以外のエンディングみたい*1


この手の小説としては、正にお手本的な内容。
お手本的であっただけに、『殺戮にいたる病』みたいなド肝を抜かれるようなオチはないものの非常に良作。
ストーリーテリングなんかも上手いし、軽い筆致で書かれているので読みやすいし、トリックもしっかり書かれている。我孫子先生いい仕事してるなぁ、と素直に思わせるものでした。

*1:我孫子武丸繋がりということで。