スカイ・クロラ (中公文庫)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2004/10/01メディア: 文庫購入: 19人 クリック: 212回この商品を含むブログ (528件) を見る

森博嗣作品は『すべてがFになる』しか読んだことがなくて、その印象しかないのだけれど、この人の文章ってこんなに詩的だったっけ?と思わせる内容でした。なんだかもっと、理路整然としていて、最後まで理屈がましく話が展開する印象があったのだけど…。
どれくらい詩的な内容かと言うと、一時期のBLEACH並にポエミィで、読んでいて背中が痒くなること必至でした。


とは言え、理屈がましくないかと言うとそうでもなくて、戦闘機での戦闘シーンなんかは他の作品と比べるとものすごい理系な文章で、それはそれでこういうSFチックな内容にあまり合っていなくて違和感でした。
違和感と言えば、作品全体に感じたのは正にそれで、僕は作品内に閉じた世界観に入り込むことができなかったので、イマイチな感想しか書くことができないのだけど、森博嗣が好きで、この世界観を気に入ることができた人にとってはきっと凄く名著になったのだと思う。
まあ、森博嗣のファンのための小説なのかな、と。


一節だけ、とても心に響くポエムがあったのだけど、最近は著作権とかがうるさいので、内容については触れないでおきます。その一節のために読む価値があるかというと、そうでもないし。