機械仕掛けの蛇奇使い/上遠野浩平

機械仕掛けの蛇奇使い (電撃文庫 (0916))

機械仕掛けの蛇奇使い (電撃文庫 (0916))

1年ぶりくらいの新刊。ブギーポップシリーズじゃなかったのね。


良い意味でも悪い意味でも、上遠野節全開で、きっと読む人を選ぶ作品。
好きな人はすごく気に入るだろうし、嫌いな人は生理的に受け付けなさそう。
僕は「設定は好きだけど、上遠野浩平の文章があまり好きではないタイプ」な人で、もうちょっと真面目に文章を書いてほしいというか、この作品の対象年齢層だとそんなことはどうでもいいというか、要するに口語体の3人称が好きではないだけなんですけどね。
それを差し引いて考えれば、ストーリーは普通に面白かったです。幽質量(魔法みたいなもの)云々の理屈みたいなところは抜きにして、盛り上がるところは盛り上がるし、笑えるところは笑えます。


この作品の世界の以前の話があったと思うので、そっちも読んでみようかしら。と思える程度には良かったな、と。あくまでも「ライトノベル」という分野でだけど。