死にぞこないの青/乙一

死にぞこないの青 (幻冬舎文庫)

死にぞこないの青 (幻冬舎文庫)

新年1冊目の小説。うーん、年始早々暗い感じの小説。
見るからにホラーな雰囲気の表紙なので、あまり期待していなかったのだけど、思っていたよりずっとしっかりした内容で、最後まで一気に読みきれるだけの面白さはありました。この作者はホラーとかサスペンスとかミステリって売り込みじゃない方が売れると思うんだけどなぁ。


でも、ホラー的な怖さは全然ないけど、相当グロいです。
ちょっと方向性は違うけど、『黒い家』系の怖さ。一番怖いのは幽霊や化物じゃないよなぁ、的な。
オチの方向性はとても良いので、読後感はスッキリ。
今年の読書生活の最初の1冊目ということで、それなりに幸先の良いスタートでした。