ひかりの剣/海堂尊

ひかりの剣 (文春文庫)

ひかりの剣 (文春文庫)

海堂尊の剣道モノ青春小説が文庫落ち
主役は学生時代の速水先生と清川先生。え、この二人ってこんなところで繋がりがあったの!?な感じ。


しかし、内容はサンデーのスポーツ漫画のようなのであった。(よく分からないけど、ジャンプというよりはサンデーっぽい。マガジンとも少し違う気がした)
山篭りとか真剣で修行とか有り得ないから!
しかし、性根の曲がり具合から因果応報とは思うものの、清川先生はこの頃からロクな目に遭ってないなぁ。彼の『ジーン・ワルツ』での情けない未来を暗示するかのような内容だ。


『ブラックペアン1988』でもそうだったけど、この頃から高階先生はいいキャラ。清川先生すら太刀打ちできない腹黒さ。
普段稽古をしていなくても最強っていうのはあ有り得ないけど、速水たちに言った台詞はすげぇ深かった。


いつもの海堂尊の小説と比べるとやっぱり劣る部分はあったものの、極北大学の水沢とか、極北市が舞台のシリーズに登場するのかなぁ、とか色々とクロスオーバーが楽しみな要素もあって、海堂尊ファンならまあ買って損は無いかと。バチスタシリーズだけのファンとかなら微妙。